岐阜県の和牛改良は、 もともと鳥取系統であったところに兵庫県の牛や広島県の牛を導入し、少しずつ欠点を補ってきました。 昭和56年に兵庫県から、種雄牛「安福号(やすふくごう)」を導入し肉質の改善がなされ、全国トッ プクラスの地位を確立しました。特に子牛の価格は昭和56年以降長きにわたって全国1位をキープし続けました。 |
「飛騨牛」とは、岐阜県内で14ヶ月以上肥育された黒毛和種で、日本食肉格付協会が実施する枝肉格付で肉質等級A・Bで5等級、4等級、3等級のものとします。 枝肉販売時においては、飛騨牛表示の他に肉質等級、生産者住所氏名、個体識別番号、市場開設日を明記した証明書を発行します。 店頭販売時においては、飛騨牛銘柄推進協議会の発行するラベルで表示します。 |
項目 | 定義制限※ | 具体的な内容 |
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品種による制限 | ○ | 黒毛和種 |
格付による制限 | ○ | A-5 ~ B-3 |
飼育日数(期間) | ○ | 岐阜県内で14ヶ月以上飼養されたもの |
出荷体重 | - | |
餌の制限(必須・禁止等) | - | |
生産地域の制限 | ○ | 岐阜県内で14ヶ月以上飼養されたもの |
と畜・市場の制限 | ○ | |
飼養制限 | - | |
その他の項目 | ○ | 枝肉販売時に肥育熟度が浅いもの、著しい割除・瑕疵(かし)のあるものは除外 |
出荷頭数 | 7,000頭/年 | |
主な出荷先 | 岐阜県内及び東海地域 |
安福号は昭和55 年4 月1 日に兵庫県美方郡村岡町で生まれた但馬牛です。県有種雄牛として岐阜県が購入し当時の岐阜県知事により「安らかに幸福に」という願いから「安福号」と名付けられました。安福は昭和59 年に岐阜県歴代種雄牛トップの好成績を収め、産子は優れた霜降り肉を生産、講師価格は当時全国一の高値を記録。安福の産む子を中心に、きめ細やかな霜降りを誇る和牛肉「飛騨牛」ブランドが確立し、岐阜県での12 年の間、飛騨牛を代表する種雄牛として活躍しました。経済効果は岐阜県内だけでも百億円以上になるだろうと言われています。岐阜県内のみならず、全国で供用されている約68万頭の黒毛和種のうち、およそ30%は安福の血を引いていると見積もられています。さらに全国で約150頭もの安福の血を引く種雄牛が誕生しており、日本において安福が黒毛和種の育種改良に果たした功績は非常に大きなものです。 |
第8回 全国和牛能力共進会 「名誉賞(内閣総理大臣賞)」・「最優秀枝肉賞」 |
黒毛和種の特徴である肉質の良さに加えさらに、 肉のひぐちでは飛騨牛の最上級のみを使用し柔らかさ、甘みのハーモニーを確立しています。 日本全国の皆様に広く喜ばれ、ぜひ、お客様にご賞味頂ければ幸いです。 |
牛には固体識別番号がついており、これを検索するサービスによって飼養農家、飼養牛の品種、性別、生年月日、生産地、飼料内容などを調べることができます。 岐阜県ではこの固体識別番号を検索するサービス「カウベル」を用意しておりますのでご利用ください。 |